任意保険 代理店型

代理店型のメリットを探すのはむずかしい

代理店系の任意保険は「代理店型」といい、ディーラーなどの代理店を通して契約を行うタイプの任意保険です。

自動車保険自由化の前からある従前タイプの任意保険であり、国内損保の多くがこのタイプの任意保険を販売しています。

さてこの代理店ですが、現実には9割近くが車ディーラーなどの副業代理店であり、保険のプロによる専業代理店は1割程度にしかならないといわれています。

代理店型の唯一のメリットは、代理店の保険のプロの方から受けられるアドバイスや相談なのですが、実際にはそのようなアドバイス等を行える専業代理店の数が少ないため、それがメリットだとはなかなか言い難いのが実情です。

たまたま近辺にプロのいる専業代理店がある人であれば、そこを通して任意保険の契約を行うことにより代理店型のメリットを享受できるでしょう。

でも9割近くの代理店は片手間の副業代理店なのですから、ほとんどの方はそのようなメリットは期待できないことになります。

そうなると代理店型の任意保険は保険料が高いだけで、ほとんどの人は高い保険料に見合うメリットが受けられない保険だということになってしまいます。

ですから、代理店型のメリットは探すのがむずかしいのです。

また、誤解している人が多いようですが、副業代理店はもちろん、専業代理店であっても事故のときに現場に駆けつけることはほとんどありません。

万が一駆けつけたとしても代理店が行えるのはやはりアドバイス程度のことになります。

代理店による示談交渉などは「非弁行為」として法律違反になり、保険会社から堅く禁じられているからです。

いわゆる事故対応は保険会社の事故処理担当が行うというスタイルは、通販型も代理店型も全く同じです。

結局は、代理店型のメリットというのは、運よく身近にプロの専業代理店があり、そこを介して契約できる人たちだけのメリットだということになります。

代理店型のデメリットはまともな代理店が非常に少ないこと

ネットの質問掲示板などで、任意保険に加入する場合は代理店探しが重要だというコメントを近年よく見かけるようになりました。

保険料が高い代理店型任意保険なのになぜ顧客の方が代理店探しをする必要があるのかと疑問に思うかもしれません。

代理店型の保険料には保険料の15〜20%といわれる代理店のマージンが含まれているので、本来は契約者の誰もがプロ代理店のアドバイス等が受けられる形になっているべきです

でも現実には、専業代理店は業界の1割程度に過ぎず、ほとんどの場合代理店型本来のメリットが受けられないようになっています。

代理店関係者の方が「いざというとき代理店型の方が安心」とよく言いますが、それは専業プロ代理店に恵まれた場合の話だということになります。

この代理店の質の問題が代理店系任意保険の最大のデメリットであると思います。

代理店型任意保険の各社もこれまでの代理店の「粗製乱造」を反省し再教育などの対策を行っているようですが、この改善はそう簡単にいくものではないと思います。

代理店型の任意保険は当分の間、このデメリットを抱えたまま販売され続けることになると考えられます。

専業代理店を見つけられるかどうかがポイント

専業のよいプロ代理店に恵まれたとしても、事故直後の初期対応などを代理店が行うわけではありません。

事故発生時の代理店によるあっせん・仲介は法令違反になり、行われることはありません。

「いざというとき代理店型の方が安心」という言い方には代理店が事故対応をやってくれるというニュアンスが含まれており、注意が必要です。

事故対応は保険会社が直接行うという点は代理店型も通販型も変わりありません。

代理店の方が現場に駆けつけることも無いわけではないでしょうが、出来ることはあくまでもアドバイスのみです。

ましてや兼業代理店であれば、電話でのアドバイスさえ適切なものは期待できないことでしょう。

「身近に代理店があるから事故対応が優れている」というイメージがあるとしたら、それは誤った先入観です。

事故直後の事故対応、初期対応は代理店の管轄外であることを正しく理解しましょう。